解析ベンチマーキング

LTEネットワークの性能指標として最も一般的なものは、エンドユーザーの満足度に直結するダウンリンクのスループットです。具体的には、ストリーミング、FTPを使用したファイルのダウンロード、webの閲覧等、各種のアプリでのダウンロード速度です。多くの通信事業者は、定期的にスループットの測定を行い、それを他事業者と比較しています。現在広く行われている方法は、UE(User Equipment=携帯)を何台か用意し、スループット測定のためのアプリをそのUEにインストールし、そのアプリを複数のUEで同時に走らせながら、広大なエリアで測定するというものです。

しかし、どこのネットワークが優れているかを判断するには、UEデータを使用したベンチマーキングは問題が多いのが現状です。まず、現在、通信事業者はLETネットワーク上で複数のレイヤーを運用しています。各UEが利用するレイヤーは、その場所や時間により、刻々と変化するRSRPやRSRQの影響を受け、異周波ハンドオーバーで異なるレイヤーに移ることがあります。

通信事業者は所有する複数レイヤー全体の性能を把握するためにベンチマーキングを繰り返し行う必要がありますが、測定時にUEが使用するレイヤーをコントロールすることはできません。そのため従来のベンチマーキング手法は大変効率の悪いものとなっています。

さらに、UE測定を基にしたベンチマーキングは結果を出すだけにとどまり、自社のネットワークが他社より劣っていた場合、また優れていた場合の原因・理由を突き止めることはできません。理由を見極めることは大変重要です。例えば、「あるレイヤーはRSRPやGファクターが良く、負荷も低い」とか「負荷分散設定が実情にそぐわず、負荷の低いレイヤーと負荷が高すぎるレイヤーがある」等の理由がわかれば、ネットワークの実情をよりよく把握するための材料となります。

弊社では画期的な手法を用い、UEの代わりにスキャナーを測定に使用したベンチマーキングを行えるようにしました。LTE RFスキャナーは複数レイヤーを同時にスキャンし続け、PCIに紐づいたRSRP、RSRQ、SINRデータを収集します。この手法により、上述したUEベースのベンチマーキングの諸問題が解決されます。さらにベンチマーキングに基づいた自動解析レポートも提供されます。このレポートには、通信事業者自身が気づいていなかったような全レイヤーの負荷、本来ネットワークが出せるはずのダウンリンクスループット、本来の性能を制限している要因が表示されます。

 

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